採用面接・面談のノーショー(無断欠席)を減らすには、確定までの待ち時間を短くする、確定時に必要な情報を1通にまとめて伝える、前日と当日にリマインドする、日程変更や辞退を連絡しやすくする、の4つを組み合わせるのが基本です。候補者が来ない理由は「忘れていた」だけではありません。「会場やURLが分からない」「変更を言い出しにくい」「他社の選考が先に進んだ」など、確定から当日までの間に起きることが多いため、その間の連絡を設計し直します。
この記事は、企業の採用担当者・人事担当者と、人材紹介会社のキャリアアドバイザーを対象に、面接・面談の確定から当日、欠席後までの対策をチェックリストと文例で整理します。
面接・面談のノーショーとは
ノーショー(no-show)とは、予約した面接・面談に、事前の連絡なく参加しないことです。採用の現場では「無断欠席」「ドタキャン」と呼ばれることもあります。
対策を考える前に、似た状況と分けて記録しておきましょう。理由も対策も異なるためです。
| 区分 | 状況 | 主な対策の方向 |
|---|---|---|
| ノーショー(無断欠席) | 連絡なく参加しない | リマインド、案内情報の整理、連絡手段の確保 |
| 直前辞退 | 前日・当日に辞退の連絡がある | 確定までの時間短縮、志望度の確認、他社状況の把握 |
| 直前の日程変更 | 前日・当日に別日程を希望する | 候補者自身で変更できる受け口、変更期限の明示 |
| 遅刻・接続トラブル | 参加の意思はあるが開始に間に合わない | URL・会場・入室方法の事前案内、当日の連絡先 |
ノーショーが起きる主な理由
候補者が連絡なく欠席する背景には、次のような理由が考えられます。自社で起きた欠席を振り返るときは、どれに近いかを記録すると、次の対策を選びやすくなります。
| 理由 | 起きやすい状況 | 効きやすい対策 |
|---|---|---|
| 予定を忘れていた | 確定から面接日まで日数が空いている | 前日・当日のリマインド、カレンダー登録の案内 |
| 場所・URL・時間が分からない | 案内が複数のメールに分かれている | 確定時の案内を1通にまとめる |
| 他社の選考が先に進んだ | 候補日の提示や確定に時間がかかった | 確定までの待ち時間を短くする |
| 変更や辞退を言い出しにくい | 電話でしか連絡できない、連絡先が分からない | 変更・辞退の窓口をURLやメールで用意する |
| 志望度が下がった | 求人内容や選考の目的が十分に伝わっていない | 面接の目的・内容・所要時間を事前に伝える |
面接確定から当日までにやること【チェックリスト】
ノーショー対策は、面接を確定した瞬間から始まります。タイミングごとに担当者がやることを決めておきましょう。

確定前:候補日の提示から確定までを短くする
- 応募や推薦を受けたら、できるだけ早く候補日を提示する
- 候補日はメール本文に並べるより、候補者が選ぶだけで確定できる予約URLで渡す
- 回答がない候補者には、期限を決めて催促する
確定までの間が空くほど、他社の選考が先に進んだり、応募したときの関心が薄れたりしやすくなります。確定までの時間は「面談確定リードタイム」として記録しておくと、改善の効果を確認できます。
確定時:必要な情報を1通にまとめる
- 日時と所要時間(開始時刻だけでなく終了予定も)
- 面接形式(対面・オンライン)と、会場の住所またはWeb会議のURL
- 面接官の役職や人数、面接の目的(一次面接、カジュアル面談など)
- 持ち物・服装・事前に準備してほしいこと
- 日程変更・辞退の方法と期限、当日の緊急連絡先
- カレンダーに登録できる形式(予定への追加リンクや招待)
「変更や辞退の連絡も歓迎します」と一言添えるだけでも、連絡なしの欠席を減らす助けになります。辞退の連絡を受け取れれば、空いた枠を他の候補者に回すこともできます。
前日:リマインドで日時と参加方法を再確認する
- 日時、参加方法(会場・URL)、変更方法をあらためて送る
- オンライン面接の場合は、使用するツールと入室方法を添える
- メールを見ない候補者が多い場合は、SMSなど別の連絡手段も検討する
当日:開始前に短い案内を送る
- 開始の数時間前など、自社で決めたタイミングで短いリマインドを送る
- 遅れる場合や接続できない場合の連絡先を記載する
- 開始時刻を過ぎても入室がない場合に、誰がどの手段で連絡するかを決めておく
そのまま使えるリマインド文例
文面は自社の表現に合わせて調整してください。長くするよりも、日時・参加方法・変更方法がすぐに分かることを優先します。
前日のリマインド文例
〇〇様
明日の面接についてご案内いたします。
日時:〇月〇日(〇)〇時〇分〜〇時〇分
形式:オンライン(参加URL:〇〇)
ご都合が悪くなった場合は、こちらのURLから日程の変更・辞退のご連絡をお願いいたします:〇〇
当日お会いできることを楽しみにしております。
当日のリマインド文例
〇〇様
本日〇時〇分から面接を予定しております。参加URLはこちらです:〇〇
接続できない場合や遅れる場合は、〇〇(電話番号・メールアドレス)までご連絡ください。
ノーショーが起きた後の対応
欠席が起きたら、責めるよりも事実の確認と次の判断を優先します。
- 開始時刻から一定時間内に、メールや電話で一度だけ連絡する(事故や体調不良の可能性もあるため)
- 返信があった場合は、再調整するかどうかを選考方針に沿って決める
- 再調整する場合は、予約URLを送り、候補者に選んでもらう
- 欠席の区分(無断欠席・直前辞退・変更)と、分かる範囲の理由を記録する
再調整の可否は、担当者の判断がばらつかないように、事前にルールを決めておくと運用が安定します。
人材紹介会社が介在する場合の注意点
エージェント経由の面接では、候補者・企業・人材紹介会社の三者が関わるため、「誰がリマインドを送るのか」「欠席の連絡をどこに入れるのか」があいまいになりがちです。確定時に次の点を三者でそろえておきましょう。
- リマインドを送る担当(企業か、キャリアアドバイザーか)
- 日程変更・辞退の連絡先(候補者がどこに連絡すればよいか)
- 欠席が起きたときの共有先と、再調整を判断する人
三者間調整の進め方そのものは、人材紹介の三者間調整が止まるときの進め方で詳しく解説しています。
対策の効果はどう確かめるか
対策の効果は、同じ条件の期間で比べて確認します。おすすめの指標は次のとおりです。
- ノーショー率:無断欠席の件数 ÷ 確定した面接の件数
- 直前辞退率:前日・当日の辞退件数 ÷ 確定した面接の件数
- 面談確定リードタイム:応募・推薦から日程確定までの時間
採用の繁忙期と閑散期、新卒と中途など、時期や対象が異なると数値も変わります。比べるときは、対象と期間をそろえ、件数が少ないうちは結論を急がないようにしましょう。

waaq Linkでできるノーショー対策
面談・面接の日程調整ツール「waaq Link(ワークリンク)」では、面談・面接の日程調整の自動化機能として、次のような機能が案内されています(2026年10月時点の公式サイトの掲載内容)。
- 日程が確定しない相手への催促(後追い)リマインドメールの自動送信
- 日程確定後、開催日前のリマインドメールの自動送信(送信タイミング・回数を設定可能)
- メール以外にSMSでの送信
- 候補者はアカウント登録不要で、同じURLから日程の追加・変更が可能
- 企業側が日程調整ページ上で、面接の形式や持ち物などの連絡事項を入力可能
- 確定済みの面接一覧で、未確定・確定済みのステータスを確認可能
キャンセル期限の設定については、キャンセル期限設定の活用術もあわせてご覧ください。リマインドの文面や送信タイミングは、自社の選考フローに合わせて設定・確認が必要です。
よくある質問
面接のリマインドは何回送ればよいですか?
一般的には、確定時の案内に加えて「前日」と「当日」の2回が目安です。確定から面接日まで1週間以上空く場合は、数日前にもう一度送る方法もあります。送りすぎると負担になるため、欠席の傾向を見ながら調整してください。
連絡なく欠席した候補者に、再度連絡してもよいですか?
一度は連絡を入れるのがおすすめです。事故や体調不良、メールの見落としなどの可能性があるためです。再調整に応じるかどうかは、事前に決めた選考方針に沿って判断します。
ノーショーを減らすために、最も優先すべき対策は何ですか?
まず、確定時の案内を1通にまとめ、前日のリマインドで日時と参加方法を再確認することです。そのうえで、確定までの待ち時間が長い場合は、予約URLや自動リマインドで短くすることを検討しましょう。
まとめ
面接・面談のノーショーは、確定から当日までの間に起きる「忘れる・迷う・言い出しにくい・他社が先に進む」を減らすことで抑えられます。確定時の案内、前日と当日のリマインド、変更・辞退の受け口、確定までの時間短縮を、担当者ごとではなく仕組みとしてそろえましょう。
リマインドや日程変更の受け口を自動化したい場合は、waaq Linkの資料請求から機能の詳細と導入の流れをご確認いただけます。


